【テーマ:なし/お相手:レギュラス】
今回は少し変則的と言うか、事前に「下書き交換して遊ぼう!」と言う取り決めをしたわけではなく、なりゆきで何となく下書き交換にすることになりました。
めかぶさんが「レギュラス夢書いていたら途中で詰まったのでたぶんこれボツ」と言っていたのを見せてもらって、あまりに萌えたのではしゃぎ倒していたら何やかんやで紺が書かせてもらうことになり、やっぱり私も以前書いて詰まったレギュラス短編の下書きとトレードしました。下書き交換と言うか、下書き再利用と言う言葉の方が正しいような気がします。

 

 

あなたが好きですと、そんなありふれた言葉に全てをこめて、私はこの恋を終わらせる。

長く秘めた片想いについて綴った手紙を、ふくろうに託した。彼が手紙に目を通してくれたか、読んで何を思うのかはどうでもいい。気にならないと言えば嘘になるけれど、例えば手紙が彼の手紙を読むことなくゴミ箱に捨ててしまったとしても、それはそれで構わないのだ。私はただ自分のために、いい加減この気持ちに区切りをつけたかっただけ。そしてその「恋の終わり」と言うページに挟む栞が欲しかった。後になって初恋について思い出すときに、目印となるような何かが。だから、手紙を書いた。返事もいらない。彼に何かの見返りを期待しているわけじゃない。ただ、私は貴方を好きだったと────貴方を好きになったことで幸せだったと、そう伝えたくて。

『レギュラス・ブラック様』

差し出し人の名前は、記さなかった。

 

 

<タイトル>

 

 

「減点するわ」
「おいおい、冗談だろ。何だってよりによって穢れた血なんかに減点されないといけないんだ?」

 

 

「スラグホーン教授」

【夢主=監督生とザリンが揉める→仲裁に入るスラグホーン】

レイチェル

 

「血筋は関係ない。君は実に優秀な魔女だ」

この人にそう言われるのは何度目だろう。

────本当に関係ないと思っているのならば、どうしてそんな風に何度も繰り返すのですか。
そう返したらどうなるのだろうか。

 

 

 

何が、いけなかったのだろう。
私が、マグル生まれだと言うこと? 彼が、純血主義の家柄に生まれ育ったこと?

『大丈夫?』

好きだなんて、言えない。私が────私なんかが、彼を想っているなんて知られてしまったら。知ったら、彼はきっと、穢れた血なんかに好かれてしまった自分を恥じるだろう。
純血かどうかも確かめずに、話しかけるべきではなかったと。手を差し伸べるべきではなかったと、そう思うだろう。もう目の前に女の子が転んでも、優しく微笑みかけることはなくなるだろう。そんなのは、駄目。
彼が私に向けてくれた優しさを、後悔してほしくない。私が好きになった彼の美徳が、私のせいで失われてしまうなんて、そんな馬鹿なことがあってはならない。

「……ミスター・ブラック」

私があなたと同じように純血だったら、私とあなたの距離はもっと近かったのだろうか?
あなたを呼ぶ時に、もっと親しげに笑いかけることができることができたのだろうか? 私は、あなたの隣に立つことができたのだろうか?

「スラグホーン先生が呼んでいたわ」
「ああ……どうも」

 

「……ミス・グラント

 

「君は……」

 

「君は、手紙を……」
「手紙?」

【何か言いたげなレギュラス。手紙の主夢主だと確信は持てていない】

 

「いや……何でもない。すまなかった」

 

「……急いでいるの。手を放してもらってもいいかしら?」

気づいたのかしら。
どうか気づかないでと思うのに、彼が気づいてくれたのだと言う可能性を考えるだけで、こんなにも嬉しい。
涙が溢れて、止まらなかった。

ミスター・ブラック。ブラック。ブラック。レギュラス。
好きでした。
あなたが好きでした。好きです。

 

 

【出会った9と4分の3番線の回想。転んだ夢主にレギュラスが手を差し出した】

 

『大丈夫?』

 

『僕も、新入生なんだ』

あのときの私は、あなたのことを何ひとつ知らなかった。あなたもきっと、私のことなんて何一つ知らなかった。
純血でも、スリザリン生でもない。名前も知らない男の子に恋をした。あの日の幼い私に、転んで泣き出しそうな女の子に、躊躇いながら手を差し出してくれた男の子に恋をした。はにかんだように、照れたように、困ったように笑った顔が、好きだと思った。私の初恋の人は、とても、優しい男の子だった。
あなたが純血主義でも、嫌いになんてなれなかった。あなたが私を談話室で嘲っていたとしても、そんなことはどうだっていいの。あなたが私に優しくしてくれたと言う、その事実も思い出も、消えてなくなったりしないから。
純血主義でも、穢れた血を罵っていても、あなたは本当は、見ず知らずの女の子に手を伸ばせる人なの。
あなたは本当はとても、優しい人。もしもそう伝えたとしたら、あなたはきっと思い違いだって眉を顰める。私の思いこみだとしたっていいのよ。それがどうしたというの。私の世界の中心は私だから、私に優しくしてくれたあなたは、私にとっては誰よりも優しい人なの。

ホグワーツのどこかに貴方を想う人間が一人居たのだと、ただそれだけを知ってくれればいい。

 

 

【レギュラスも夢主を好きだったと言うレギュラス側のモノローグを入れたかった】


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