<第7回>課外活動

「リスナーの皆さんこんばんは!金曜日の夜は、魔法界とマグル界を繋ぎたい!現役ホグワーツ生の2人が本音で語るホグワーツの実態を皆さんにお届けするこの番組。パーソナリティは私、ホグワーツ魔法魔術学校4年、レイブンクロー寮所属のレイチェルグラントと」
「同じくハッフルパフ寮所属のセドリック・ディゴリーです。第7回の今回のテーマはホグワーツの課外活動について。これについては、マグルのご両親からはどうしても見えづらいのかな?」
「そうね。どうしても写真だけになっちゃうもの。だって、発表会をホグワーツでやるから見に来てください!ってわけにもいかないし」
「もしも来れたら、それはすごく素敵だと思うな。でも、マグルはホグワーツに近づいても廃墟にしか見えないんだよね」
「生のクィディッチをお見せできないのはとっても残念です。プロの試合ほどじゃないけど、学生の試合だって、結構迫力があるもの。マグルにも似たようなスポーツがあるって聞いたけど……」
「バスケットボール……だったかな?」
「キーパーが居るところはサッカーに似てるってパメラが言ってたわ」
「マグル生まれの子達が時々休み時間にやってるよね。僕も何度か混ぜてもらったことがあるよ」
「私もバスケットボールはやったことあるけど、あんまりクィディッチと似てるとは思わなかったわ。だってそもそも箒に乗らないし」
「マグルのスポーツだからね……」
「あ、そろそろCMの時間。と、言うわけで今日も30分間楽しい時間をお届けしたいと思います!」
「それでは、タイトルコールを皆さんもご一緒にどうぞ」
「「『ホグワーツ生の、ここだけの話』!」」

<CM>

「今更ですけど、リスナーの皆さん!今週は無事にセドが戻って来ました!」
「先週はお休みしてしまってすみませんでした」
「風邪はもう大丈夫?」
「うん。元々、そんなにひどくなかったからね。ただ、声がひどかったからラジオは無理だったけど……さっき録音したのを聞いたけど、僕の代わりにハーマイオニーがやってくれたんだね」
「そう。初めてなのに私よりずっと司会が上手だったの。ほとんどハーマイオニーがやってくれたもの。今週もよかったらって言ったんだけど……断られちゃった」
「やっぱりマグルのものとどう違うか説明できた方がずっとわかりやすいなって感心したよ。僕達だとどうしても限界があるし……あ、フリップが出てきた」
「『私の話はいいから早く今日のテーマに進んで!』……だって。じゃあ、セド、そろそろ本題に入りましょうか」
「そうだね。今回もリスナーの方々からお便りを頂いています。まずはラジオネームりすなーさんからです。ありがとうございます。『休憩時間のこととか、放課後のこととかどうすごしてるか聞きたい。それか学校特有のグループみたいなのがあるかどうかなど!』」
「グループはあるわよね。大体ルームメイトと固まってることが多いけど」
「やっぱり一緒に過ごす時間が長いから、仲良くなりやすいよね」
「もちろん違う部屋にも仲の良い友達はできるけど……でもやっぱり、一緒に行動するのはルームメイトが多いわよね。朝食とかも、行く時間が同じだから一緒に食べることになるし」
「そうだね。僕も何だかんだ、一日ルームメイトと過ごしてる気がする」
「えっと、それから休憩時間について? んー……授業の間の休憩時間は大体移動で終わっちゃうわよね」
「教室同士が遠いからね。城が広いから仕方ないけど」
「2年生の時の時間割が、呪文学の次が薬草学だったの。4階から校庭の端でしょ? すっごく大変だったわ」
「多少は考慮して組まれてるって聞いたことあるけど、どうしても上手くいかないクラスも出てくるんだろうね」
「まあ、フリットウィック教授もわかってたからいつもちょっと早めに終わらせてくれてたんだけどね。でもやっぱり移動がすっごく面倒だったわ」
「移動が遠くなくても、せいぜい忘れ物を取りに行くくらいで終わっちゃうかな。放課後は……」
「半分は課題で潰れると思うけど……それ以外は、人によってだいぶ過ごし方が変わるわよね」
レイチェルは図書室に居ることが多いよね」
「セドもでしょ。クィディッチがない日は大体来てるじゃない」
「課題以外だと、クラブ活動な? 全員が入ってるわけじゃないけど……後は普通に友達と過ごしたり。授業の補習や罰則なんかも放課後だよね」
「クラブ活動と言えば、ここでお便りをいくつか紹介したいと思います。まずはラジオネーム、田宮梟さんから。『質問です!ホグワーツにも、色々部活動があるんでしょうか?また、あるならどんなクラブがあるのか気になります!』次にラジオネーム、ハナさんから。『クィディッチ以外にサークル活動?みたいなのってあるんですか?』そして、ラジオネーム、ピンクのトドさんから。『部活やサークル活動はありますか?もしあるなら、どのようなものが人気ですか?』お便りありがとうございます!えっと、結論から言うと、クラブ活動はあります。やっぱり有名なのは寮代表のクィディッチチームだけど……クィディッチ同好会も確かあるのよね?」
「競技場の予約は寮チームが優先だから、なかなかとれないって話も聞くけどね。普段は校庭の端に作ったゴールでゲームをしてるらしいよ。本物よりはゴールの高さがないらしいけど……」
「寮代表と違って練習がきついわけじゃないし、ふらっと参加してゲームできるからって、籍だけ置いてる人も多いらしいわよね。後はスポーツだと……空の旅クラブ?」
「週末に箒で遠乗りするクラブだよね。僕もちょっと興味があった」
「遠乗りって行っても校外には出られないって話だけど……ピクニックとかするのよね。ちょっと楽しそう。クラブとして成立してるのはそれくらい? マグルのスポーツをやってる男の子達も居るけど、あれはクラブじゃないのよね?」
「昔はサッカークラブやテニスクラブがあったらしいけど、今よりもマグル生まれの数が少なかったから、一度人数不足で廃部になってから誰も申請してないって聞いたことがあるよ」
「ああ……下手にクラブにして色々決めるよりも、好きなように楽しみましょうってことかしら?」
「運動系はそれくらいかな。文化系だと……」
「有名なのだと合唱クラブに演劇クラブ、それから呪文クラブに天文クラブ、カメラクラブ、ゴブストーンクラブ……小さなクラブまで数えたらいったいいくつあるのかしら?」
「27らしいよ。でも、クラブとして申請せずに個人で活動してる場合もあるから、本当はもっと多いんじゃないかな。一応、メンバーが5人以上居るクラブのリストをマクゴナガル教授にもらってる」
「え、見せて見せて……呪文クラブ、演劇クラブ、合唱クラブ、天文クラブ、オーケストラ、ゴブストーンクラブ、魔法チェスクラブ、カメラクラブ、手芸クラブ、文芸クラブ、絵画クラブ、占いクラブ、園芸クラブ、テーブルゲーム同好会、紅茶研究会、フランス語研究会、魔法生物愛好会、朗読研究会、ゴブルディグック語研究会、マーミッシュ語研究会、ロックバンド同好会、ハニーデュークス愛好会、悪戯グッズ研究会、奇術同好会、ロックハート愛好会、マグル文化同好会、魔法史研究会……これ、人数が多い順?」
「みたいだね。えっと……だから、人気の部活は人数が多いものってことになるのかな」
「そうなるんじゃない? でも、これ、名簿の名前の人数よね? 実際に活動してる人数ってなると変わって来るかも」
「そう言えば、レイチェルはどれに入ってるんだっけ?」
「手芸クラブと紅茶研究会。最近はほとんど行ってないんだけど……でも、1年生のときはそれで友達もできたから入ってよかったと思ってるわ」
「割と入るのもやめるのも自由なところが多いよね」
「クラブに入ってない人も居るしね。別に強制じゃないもの」
「あと、クラブに入らずに友達と活動してるって人も居るよね。練習場所を確保するなら、クラブに入るのが楽なんだろうけど……」
「でも、メンバーがルームメイトだけならクラブに入る必要はないかも。寮の部屋で十分だし……」
「あと、上級生になると課題が忙しくてクラブに顔を出せないって言う話も聞くよね」
「そう考えると、卒業まで熱心にクラブ活動できる人って少ないのかしら? それこそ、クィディッチの寮チームくらい?」
「そうだね。たまに、勉強に集中したいから抜けるって人も居るけど……大体は皆卒業まで選手をやるね」
「OWLとの両立頑張ってね、セド」
「うん。大変そうだけど、先輩達もやってきたことだしね。頑張るよ」
「セドなら大丈夫よ。私はOWLだけで手いっぱいだけど」
「そんなことないよ」
「呪文クラブ、演劇クラブ、合唱クラブあたりは熱心に活動してる人が多いってイメージ。演劇クラブと合唱クラブは年に何回か公演があるし、あと聖マンゴの慰問なんかもやってるのよね」
「この間の演劇クラブの公演は僕も見たよ。今年は『豊かな幸運の泉』をやったんだよね」
「サー・ラックレス役の人がすごく上手だったわ!テノールの声が客席まで綺麗に響いて、皆うっとりしてたもの。卒業後は俳優になるって聞いて、納得しちゃった」
「たくさんの著名人を輩出してるって言うのも、人気の理由かもしれないね」
「それはあるかも。あ、セド、そろそろ次の質問に行かないと。田宮梟さん、ハナさん、ピンクのトドさん。ありがとうございました!」
「では、次に進みたいと思います。ラジオネーム、シイタケマンさんからのお便りです。ありがとうございます。『ホグワーツに修学旅行はないんですか』」
「……修学旅行って何?」
「泊まりがけの旅行のことみたいだよ」
「7年生になるとあるんだっけ……? 確か、NEWTが終わった後どこか行くのよね?」
「らしいね。行き先はその年によって多少変わるらしいけど……」
「割と自由行動が多くて楽しいって聞いたわ。卒業間際までお預けなのはちょっと残念だけど」
「OWLが終わった後だと、結構課外活動が増えるらしいよ。薬草学のクラスだと、ホグワーツの環境では育たないような植物の群生地に行ったりとか……」
「私達も3年生のとき、マグルの家び見学に行ったものね。国内だと煙突飛行があるし、国外でも移動キーを使えばいいから、泊まりがけの旅行ってなかなかないわよね。授業のためなら、魔法省の許可が下りないわけないんだもの」
「昔……ビンズ先生よりも前の教授のときは、魔法史でも課外活動があったらしいね。エジプトのピラミッドを見学に行ったりしたらしいよ」
「そうなの? それってすっごく楽しそう。どうして今はなくなっちゃったのかしら?」
「僕が聞いた話しだと、移動キーに間に合わなかった生徒が居たって……」
「えっ? エジプトに一人だけ置き去りってこと?」
「うん。たぶん……」
「うーん……7年生なら、自分でどうにか魔法を使って何とかできるのかもしれないけど……今、自分がその立場になったらって考えると、ゾッとするわ」
「そうだね。僕もこの話を聞いたとき、レイチェルと同じことを思った」
「外国に置き去りにされるくらいなら、課外授業なくてもいいかも……泊まりがけの旅行って言えば、上級生になったら、希望者は夏季休暇に参加できるのよね?」
「そうだね。交換留学や、語学研修もあるって噂だし……あと、ドラゴン研究所の体験なんかもできるらしいね」
「交換留学……実はちょっと興味があるわ」
「そうなの?」
「ええ。あ、もちろんホグワーツに不満があるわけじゃないんだけど……でも、あれってせいぜい学年で数人よね?」
「うーん……希望者がどれくらい居るのかはわからないけど、少なくとも上級生では学年に2、3人だね」
「費用が自己負担なら行けるのかしら? ああ、でも、その前に語学の勉強しなきゃいけないのよね。向こうの学校は外国語だもの」
「そうだね。NEWTレベルの授業を外国語で受けるとなると……進度もホグワーツとは違うだろうしね」
「んー……やっぱり現実的に考えて厳しいわよね。翻訳魔法とかあればいいのに」
「外国の魔法学校がどんな風なのか、気になるよね。僕達はホグワーツしか知らないから」
「でもセドは留学はしないでしょ? クィディッチがあるから」
「……確かに。あんまり考えたことはなかったけど、そう言われると、しないだろうなと思うよ」
「スプラウト教授あたりは残念がりそうだけど……いけない、脱線しちゃった。そう言うわけで、ホグワーツにも一応修学旅行?はあります。ただ、どんな旅行なのかは私もセドもまだ知らないので詳しくお伝えできなくてごめんなさい」
「今日のお便りはこれで終わりかな。そろそろ時間みたいだ」
「あ、本当……。これで、第7回の放送も終わりになります。皆さん、楽しんで頂けたでしょうか? このラジオも、残すところあと3回です。リスナーの皆さんに少しでもホグワーツが身近になる手助けができるよう頑張りますので、あと少しの間、お付き合いください」
「次回のテーマは『進路』についてです。番組ではまだまだリスナーの皆さんからのコメントを募集しています。ぜひぜひお送りください。お相手は僕、セドリック・ディゴリーと」
レイチェルグラントでした。それでは、来週もまたお会いしましょう!」」

<エンディングテーマ:妖女シスターズ『バンシーに恋して』>

「この番組は、BBC、日刊預言者新聞、週間魔女の提供でお送りしました」

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