入院が長引くだろうと言うマダム・ポンフリーの言葉はその通りで、レイチェルはベッドの上で2月を迎えることになった。
誤解のないように言っておくと、そこまで病状が重かったわけではない。調べてみたら、風邪ではなくフル何とか……マグルの間で流行る病気らしいが、とにかくマダム・ポンフリーの手にかかればそんなものものの3日もあれば完治する。ただ、他の生徒にも感染るかもしれないので、隔離する必要があると言うことだった。
それと、もうひとつ。

「貴方のような患者は、どうせさっさと退院させたところですぐここに戻って来るに決まってるんです!」

マダムがレイチェルの退院をできる限り引き延ばそうとしているからだ。
どうやらマダムの中ではレイチェルは「OWLの勉強に無理しすぎて過労で倒れた患者」と言うことになっているらしい。そんなに無理してませんと言うレイチェルの主張も、マダムは胡散臭そうな視線を向けるだけで、まるで信用してくれなかった。

「この1年の頑張りが大事だとは言うのは事実でしょうとも。けれど、健康より大事なものなどありはしません!それに、数日休んだくらいで落第するのなら、休まなかったところで結果は同じでしょうよ!」

そう言って、マダムはレイチェルの勉強道具────主にノートや筆記具類────を取り上げてしまった。本を読むのはかろうじて許されたが、それも夜になれば灯りを消されてしまう。
顔色が健康的になるまでは医務室から出さないと言うマダムの鋼の意志の前には、レイチェルはすごすごと引き下がるしかなかった。
あれほど課題はうんざりだと思っていたのに、いざそれがなくなってしまうと、何だか手持無沙汰だった。はっきり言って、退屈だ。特に、生徒達が授業を受けている日中はあまりにも静かすぎる。

「また貴方なのですか!」

と、思ったらそうでもなかった。耳を劈くようなマダム・ポンフリーの怒声に、レイチェルはまどろみはじめていた意識を引き戻された。マダムはカーテンの向こうで誰かと会話しているようだが、ガチャガチャと治療器具を弄る音でよく聞こえない。

「次にまた同じ場所を怪我していらっしゃい! もう治療しませんからね! ええ、しませんとも! 骨が完全にくっつくまでは地面を離れるなと、あれほど言ったのに!」

そうこうするうちに治療は終わったらしい。マダムは用事があると言って足早に医務室を出て行った。足音からも不機嫌が伝わって来るようだ。
一体誰だろう。体を起こして、カーテンの隙間からそっと覗いてみると、椅子に座っている相手と目が合った。

「……オリバー?」
レイチェルか?」

どうやらあそこまでマダムを激怒させたのは、オリバー・ウッドだったらしい。頷いて、レイチェルは顔が見えるようにカーテンを少し開けた。寝ていたせいで乱れた髪を手で撫でつける。注意深く観察して見ると、ウッドのローブの袖から覗く手首には、白い包帯が巻かれていた。

「怪我したの? 大丈夫?」
「ん? ああ。まあ、大したことないんだけどな。空き時間だったから練習してたら、ちょっと。そっちは?」
「私は、ちょっと熱を出しちゃって……。もう下がったんだけど、マダムが返してくれないの」

レイチェルが肩を竦めてみせると、ウッドは納得したようだった。それから、ニヤリと笑ってみせる。

「俺達の学年もOWLの年は何人か入院してたな。ストレスじゃないか」
「そう言うわけでもないんだけど……」

やっぱり5年生が体調を崩すと、そうとられてしまうらしい。
自分でもストレスを溜めこんでいる自覚はあるが、主な原因はOWLではない。かと言って、まさか幼馴染を好きな女の子に冷水を浴びせられたと素直に告白するわけにもいかない。レイチェルが苦笑すると、ウッドは今度は優しげな笑みを見せた。

「あんまり無理するなよ」
「……オリバーもね」
「優勝杯のためなら、多少の無理はするさ」

そう言って、ウッドは椅子から立ち上がり、医務室を出て行った。
大したことないとは言っていたけれど、怪我はやっぱり心配だ。セドリックやロジャーもそうだけれど、男の子ってどうしてクィディッチになるとああも無茶をするのだろう。骨が折れても頭を打っても、平気な顔でまた箒を乗り回すんだから。どうかしているとしか思えない。
それでも────遠ざかっていく足音を聞きながら、レイチェルはほっと息を吐き出した。ウッドと話したのは久しぶりだったが、思ったよりも元気そうで安心した。少なくとも、レイチェルの目にはいつもと変わらないように見えた。レイチェルの知っている、快活な笑みだった。
最後に会話したのは、あのグリフィンドールが負けた試合の後だったから。あのときのウッドは絶望で打ちのめされていたように見えたけれど、すっかり立ち直ったらしい。よかった。きっと、誰か、ウッドの友人か家族か────彼の親しい人が、支えてくれたのだろう。

「あれ……?」

どうしてか、胸のあたりに何かもやもやとしたものが広がって、気分が悪くなった。
やっぱり体調が本調子ではないのかもしれない。また少し眠ろうと、レイチェルは柔らかなシーツに身を預けた。

 

 

 

自分がこうしてベッドに縛り付けられている間にも、同級生は授業や課題に奮闘している。そう考えると焦る気持ちもあったが、ゆっくりと考える時間ができたのはありがたいことだった。流石に医務室に居る間はあの子達も嫌がらせをしてくることはないだろうし、次はあれをやらなきゃとバタバタすることもない。
少し焦りすぎていたのかもしれない、とレイチェルは思った。進路のこと、セドリックのこと。母親にも言われた通り、急いで答えを出す必要はない。勿論、目を背けて先延ばしにしてはいけないのだろうけれど。

レイチェル。具合はどう?」
「もうすっかり元気。ちょっと退屈してる」
「それくらいがちょうどいいわよ! 最近、見るからに死にそうな顔色してたもの!」

課題も大変だろうに、パメラとエリザベスは毎日お見舞いに来てくれている。それに、セドリックも。暇を見つけては顔を出してくれている。もっとも、レイチェルはそのうち何度かは眠ってしまっていて気付かなかったのだけれど。
アンジェリーナやアリシアも授業後にお見舞いに来てくれたし、昨日はハーマイオニーも来てくれた。相変わらず疲れ果てていて、レイチェルはハーマイオニーの方が入院が必要なのではと心配になった。ドラコも1度ミセス・マルフォイからのお見舞いのお菓子を届けてくれた。ジニーからはお見舞いのカード。フレッドとジョージからは、魔法をかけられたゴム製のカエルのおもちゃが届けられたが、壁や天井をピョコピョコ跳ね回るのでマダム・ポンフリーはお冠だった。
そうして訪ねてきてくれた友人達とおしゃべりする時間が、唯一の楽しみだ。その日の授業のことや、同級生達のこと。朝食のときに聞いた噂話。何だか一人ぼっちで悩んでいるような気がしたけれど、自分は友人に恵まれているのだと気づかされた。

「ああ、そうだわ。ルーピン教授から、これを預かったの。貴方にですって」
「ルーピン先生から?」

帰り際、エリザベスがそう言って1冊の本を差し出した。
随分と古い本のようだ。元々黄色だっただろう表紙は日に焼けてクリーム色に変わり、紙も痛んでいる。『カーテンを開けて』 題名も、聞いたことがない。小説か何かだろうか? 不思議に思って表紙を捲ると、中には1枚のメモが挟まれていた。

エリザベスやパメラから君が入院したと聞かされて驚いた。
体調はよくなったかい? 勉強に打ち込むのは素晴らしいが、あまり無理をしてはいけないよ。その後、進路については何かきっかけは掴めたかな?
この本を読んでみるといい。先日話をしようと思ったのだが、途中でうやむやになってしまってね。加えて、そのときは手元になかったのですっかり遅くなってしまった。
ボロボロの本ですまない。元は、私の父が持っていたものなんだ。事情があって発禁処分になった上、今では絶版になっているから、君はきっと読んだことはないだろう。恐らく、図書室でも閲覧禁止の棚にあるはずだ。私も昔読んだことがあるが、なかなかに興味深い。
具体的な職業ややりたいことがピンと来ないのならば、時に問題意識から出発してみることも一つの手だ。君は一体何を不満に思っていて、何を変えたいか、考えてごらん。この本が少しでも君の助けになることを祈って。
お大事に。

R.J.ルーピン教授

読み終えて、レイチェルはおやと思った。黒板に書かれているときには気にならなかったのだが、こうして羊皮紙とインクで書かれた文字には、どこか見覚えがあるような気がしたのだ。一体どこで?──── 頭を巡らせてみたが、思い当たらない。
まあいい、そんなことよりこの本だ。発禁処分と聞くと何だか読むのを躊躇う気持ちもあるが、ルーピン教授の推薦なのだからまさか危険な闇の魔術の本と言うわけもないだろう。レイチェルは最初の1ページを開いた。黄ばんだ羊皮紙の上に、古めかしい書体が踊っている。

私は混血である。
今を遡ること約70年前、魔法省に勤める凡庸な青年魔法使いと、カフェのウエイトレスをしていた若いマグルの娘が恋に落ち、私が生まれた。ここまで読んで、この本を閉じて屋敷しもべを呼び、廃棄を命じようと思った者も居よう。だが今しばらく待ってほしい。諸君のような魔法使いのためにこそ、私は筆をとったのだ。
私は混血である。さながらグリニッジ天文台で本初子午線を股にかけるがごとく、生まれてこの方マグル界と魔法界の両方を行き来しながら暮らして来た。幼少期にはプライマリースクールにてマグルの子供達と共にサッカーに興じ、11歳になりホグワーツからの許可証が届くと、今度は魔法族の子弟に混じりクィディッチの虜となった。学校では空っぽの頭に呪文や魔法理論を詰め込む一方で、休暇にはマグルのガールフレンドと映画を楽しんでいた。卒業後は父と同じく魔法省へと進み、母と同じくマグルの妻を娶った。朝から晩までロンドンの中枢でよりよい魔法族の未来へと知恵を絞り、休日には妻のため電子レンジを買いに片田舎のマグルの電気屋へ赴く。
このようにその時々によって2つの世界へと重心を傾けながら暮らすのが、私にとっての日常だった。そうして実感してきたのは、我々の住む魔法界とマグルの世界の間には、見えない壁が存在していると言うことである。マグルの間で用いられる比喩に倣うならば、保護呪文のカーテンとでも呼ぶべきか。これにより二者は分断され、緩やかな緊張状態にある。今こそ、そのカーテンを開けるときだ。即ち、全てのマグルに我々や魔法の存在を知らせるべきだ。保護呪文を駆使してこそこそと隠れ住むのはもうやめよう。「魔法族」と言う民族の存在を明らかにし、マグルへ理解を促すべきだ。
勿論これは、我々が魔法を捨てると言う意味ではない。マグルに混じって暮らす必要もない。各地に形成されているチャイナタウンのように、今あるマグルの預かり知らない魔法族のコミュニティをマグルの目に触れるところとし、受け入れさせるのだ。一方でこちらもマグルの文化を受容し、彼らから学び、真の意味でマグルと共生していくべきだ。これが、本書の主張である。
レイチェルは驚いた。レイチェルは周囲に「逆純血主義」と揶揄されるほどにマグルが好きだ。それでもマグルに魔法界の存在を知らせるべきだと考えたことはなかったし、周囲でもそんなことを言う人は今まで居なかった。レイチェルはまた文面へと意識を集中した。

我々魔法使いは、マグルに対して無知にすぎる。マグル排斥主義などと言う、唾棄すべきカビ臭い思想も、元を辿れば彼らへの不理解から来るものだ。ヴォル何とかと言う若造────何事か成し遂げようとするときに偽名を輩は胡散臭い。何か不都合なことがあれば名を捨てて逃げ出せばいいと言う姑息な魂胆が透けて見える────が馬鹿げた思想を掲げているようだが、

ここまで読んで、レイチェルは何となくこの本が発禁処分になった理由に見当がついた。奥付けを捲って発行された日付を確かめる。1965年。やっぱりだ。ちょうど、例のあの人が力をつけ始めていた時期と重なる。つまり、マグル排斥の動きが強まってきた頃だ。その時期にこんな主張をすれば、確かにあまり快くは受け入れられなかっただろう。今でも純血主義の人達は嫌悪感を示すだろうし、レイチェルですらなかなか過激な主張だと思う。とは言え、興味を惹かれたのも確かだったので、またページを捲った。

さて、我々魔法族はしばしばマグルの魔法に対する無知やマグルの技術の不完全さをジョークにする。「そのマグル、急に書類が飛び散ったのは、風のせいだと思いこんでるんだぜ!ドラゴンの鼻息が原因だってのにさ!」とまあ、こんな具合である。
しかしこれはそもそも前提からして考え直してみる必要がある。
我々は 一部の恐るべき白痴達を除いて、マグルに存在を知られるべきではないと考えている。そのために魔法省は莫大な予算を投入し、強力な保護呪文を施し、必要とあればマグルの記憶を操作する。
我々とマグルの関係は、冷え切った夫婦のようなものだ。夫は貞淑で凡庸な妻にうんざりしていて、無関心である。おまけに、外には若く美しい愛人が居る。夫は妻に知られぬよう愛人の存在を隠匿し、疑いを持たれれば嘘で丸め込む。気づかれないよう必死に取り繕っているくせに、影で魔法と言う名の愛人を愛撫しながら、自らの不貞に気づかぬ妻を間抜けな女だと嘲笑う。しかし夫とて、妻には自分の知らない莫大な財産があることを知らない。
真の間抜けはどちらか、考えてみる必要がある。相手が隠してもいない事実に気がつかない、見えているくせに無知であることこそ、よほど愚かだ。我々はマグルの持つ財産に目を向けてみる必要がある。

その通りだ、とレイチェルは思った。頭の中に、マグルのイルミネーションに彩られた町並みが広がる。魔法があれば電気はいらない。そう思い込んでる人達は、あの美しさに気がつかない。
レイチェルはこの本の筆者に対して好感を持った。次へ、また次へとページを捲っていく。マグルの世界でも暮らして来た経歴からか、筆者の視点は現実味があって、レイチェルにとっては新鮮なものばかりだった。
魔法使いだと知られないままマグルと交友関係を持つのは、きわめて難しいこと。ふくろう便は魔法使いの間での手段としては素晴らしいが、マグルと魔法使いの間では適さないこと。対して、システマチックに管理されたマグルの郵便制度の利点。近年発明されたボールペンの存在。マグルの世界では、羊皮紙はとっくに廃れてもっと安価な紙が流通している。そして、電子レンジや冷蔵庫などの電化製品について。マグルの技術の素晴らしいところは、か弱い女性や子供など、誰にでも使えるよう工夫されていること。魔法使いの生活は、本人の魔法の得手不得手によって生活の質が左右されるのに対して、マグルは誰もがある程度の文明的な生活を保証される、などなど。
夢中になって読み進めていたレイチェルは、あるページに差しかかったところでふいに手を止めた。

これは私の知人の医者(マグルの世界での癒者だ)に聞いた話だが、マグルの中には時折ごくまともな人間が自らの「精神異常」を訴えることがあると言う。
例えば、「何もないはずの場所に人が消えて行くのを見た」と言うものだ。もしやと思って詳しく聞いてみると、私の想像通り、その場所と言うのは、聖マンゴや漏れ鍋と言った、我々に縁のある地での出来事だった。そのマグルの目の前を歩いていた人間は、偶然にも魔法使いだったと言うわけである。
この程度なら、見間違いだと自分を納得させることもできるだろう。疲れていたのだと言い聞かせてぐっすり眠れば、1月も経てば忘れるだろう。しかし、もっと深刻な例もある。
我々の平穏を守るために、我々は時にマグルの記憶を隠蔽せねばならない。その行為の是非については、もう散々議論されてきたことであるからここで語るつもりはない。マグルに魔法の存在を知られそうになったとき、我々は忘却術を使ってその記憶を消去する。ただ消したままにすることもあるが、抜き去った記憶が膨大な場合は辻褄が合わなくなってしまうし、脳にも悪影響であるから、代わりに別の記憶を作って隙間を埋める。ところが、この偽りの記憶こそが、マグルを苦しめているのである。
医者曰く、その男性は疲れ切った顔で病院を訪ねてきた。自分のした行動が信じられないと言うのである。健康で仕事も順調、家族との関係も良好で生活に不満はない。それなのにどう考えても、気が違ったとしか思えない行動をした。悪い夢だとしか思えない。しかし、記憶はある。確かに自分の記憶である。酔っぱらっていたのだとしか思えないが、酒を飲んだ記憶はない。となると、自分の気は確かだったと言うことだ。となると、また繰り返すかもしれない。それとも、自分の記憶が間違っていたと言うことか? ならば、自分の記憶はどれが本物で、どれが偽物なのか? まともだと思っているのは自分だけで、自分は本当は狂っているのではないか?
結論から言えば、彼は紛れもなく、我々の同族が施した忘却術の被害者である。恐らくは何らかの魔法に関する事柄に立ち会ったため、記憶を隠蔽され、別の記憶を刷り込まれた。その術者がマグルに対して不理解だったため、上書きされた記憶の中の自分と従来の自分との齟齬に苦しんでいるのである。
我々が「うっかり魔法の存在を知られ」、「マグルをよく知りもせず、ちぐはぐな記憶を植え付けた」ばかりに、そのマグルは一生その記憶に悩まされ続けるのである。
この問題が、マグルの社会において大きく取り沙汰されることはないだろう。まして、我々が原因だと糾弾されることなどありえない。しかし、だからと言って看過されていいことではない。
この先も自らの安全のため、マグルの脳みそを弄くり続けるのならば、我々はもっとマグルに対する理解を深めなければならない。

パチン、と頭の中で何かが弾けたような気がした。
これだ、とレイチェルは思った。これだ。自分がやりたいことは、これだ。
レイチェルはマグルが好きだ。だから、エリザベスの言うように、マグルが平穏に暮らせるような政策を考えてみたい。パメラの言うように、マグルの文化をもっと魔法界の人々に知ってほしい。けれど、1番は────机の上での議論や、紙の上だけでなく────もっとマグルに近いところで、マグルの手助けになるようなことがしたい。魔法使いの存在によって、マグルに不利益が起こらないようにしたい。

────忘却術士。

まだ途中にも関わらず、レイチェルは本を膝の上に置いた。心臓がドキドキとうるさくて、集中できそうにない。続きは気になるが、また後で読もう。
忘却術士になるには、どんな資格が必要だろう。呪文学のNEWTだろうか? それとも、変身術? レイチェルにできるだろうか? いや、たとえ無理だとしても、これから勉強すればいい。
気分が高揚する。ここ1ヶ月で一番、晴々とした気持ちだった。ルーピン教授の言っていた通りだ。これが、たぶんレイチェルの「きっかけ」だ。

レイチェルは、忘却術士になりたい。ようやく、自分の進むべき道が見えた気がした。

羅針盤の針が振れる

top


    お返事が早いのはこちら ⇒ Wavebox