「大変な騒ぎになったみたいだわ。一面記事ですもの」
届いたばかりの日刊預言者新聞を広げて、エリザベスが眉を寄せた。レイチェル達の頭の上では、子供達への手紙や忘れ物を配達するふくろうが何百羽も飛び交っていて、この天井は元々ふくろうの羽でできていたんだろうかと錯覚しそうなほどだった。その向こうに広がっているはずの空は拝むことができなかったし、ひらひらと舞い落ちて来る羽がティーカップに入らないよう気をつけなければいけないせいで、あまり優雅な朝食と言うわけにはいかない。レイチェルはスクランブルエッグの皿から視線を上げた。
「やっぱり、マグルに目撃されてたの?」
「ええ。全部で7人ですって。そのうち1人は、マグルのテレ……テレビ局?に証拠の写真を送ったらしいわ」
「魔法省も大忙しね! まあでも、そのマグルに自分が合成写真を作ったんだとか何とか暗示をかければどうにかなるんじゃない?」
「合成?」
「捏造ってことよ。つまり、インチキね」
「ああ、なるほどね。ねえ、パメラ、その合成って……」
その合成ってどうやるの────そう続けようとしたレイチェルの言葉は、大広間中に響き渡った大声によって遮られた。レイチェルには聞き覚えのない女性の声が、テーブルのあちこちに置かれた金属製の食器に跳ね返って反響する。音の出所は、グリフィンドールのテーブルだ。その大声が真っ先に名前を呼んだ、ロン・ウィーズリー。彼の鼻先に浮かんだ真っ赤な封筒が、恐ろしい剣幕でまくしたてている。吼えメールだ。
全校生徒が静まり返って注目する中で、昨日の事の顛末は語られた。要するに、やっぱり噂されていた通りあの空飛ぶ車の運転手はハリー・ポッターとロン・ウィーズリーだったと言うことが。
役目を果たした吼えメールが燃え尽きて灰になると、周囲はどっと笑いの渦に包まれた。が、レイチェルはあまり愉快な気分にはなれなかった。笑い事じゃないと言う気持ちもあったし、そもそもレイチェルはハリー・ポッターが嫌いなのだ。
「未成年の悪ふざけの後始末をしなきゃいけないなんて、魔法省の人達が気の毒だわ」
そう言えばハリー・ポッターって、夏休みにも法律違反をしていたはずだ。たった2ヶ月の間に、2度も。ウィーズリーの双子が可愛く思えるほどの素行不良具合だ。とは言え、こうして朝食のテーブルに着いているのだから、退学にはならなかったのだろう。それはまあ、よかった。仲良しの友達が退学になったりしたら、ハーマイオニーはきっと悲しむだろうから。レイチェルの呟きに、パメラは肩を竦めた。
「でも、かっこいいじゃない? 昨日はちょっとしたエンターテイメントって感じだったわ」
「……私は、レイチェルの意見に賛成よ。無意味に騒ぎを起こすのは感心できないわ」
パメラは完全に面白がっている様子だったけれど、エリザベスも今度ばかりはハリー・ポッターの行為は許容できないと言う考えらしい。このままエリザベスもアンチ・ポッター派にならないかな、なんて思いながらレイチェルはカップに残った紅茶を飲み干した。
「げぇっ最悪! また今年もあのインチキババアの授業が最初なの!?」
「パメラ!言葉遣いには気をつけて頂戴って、いつも言ってるでしょう!」
「ああ、もう、わかったわよごめんって!」
「2人とも、そろそろ行きましょ。初日から遅刻は嫌だもの」
しばらくの間はどの寮のテーブルもハリー・ポッターの空のドライブのことでざわついていたけれど、次第に他のことへと注意が逸れた。それぞれの寮監が時間割を配り始めたからだ。レイチェルも自分の時間割を指でなぞった。1度部屋に戻って教科書の準備をしなければいけないのだ。レイブンクロー塔は遠いから、急がなければいけない。
一足早く大広間を出たレイチェルは、ふと知っている顔を見つけた足を止めた。
「ドラコ!」
親友達に先に行っていてもらうよう声をかけて、レイチェルはその少年へと駆け寄った。気だるげに柱に寄りかかっているのは、ドラコ・マルフォイだ。いつもなら友人らしい大柄な少年2人を連れているせいでちょっと近寄りがたいのだけれど、珍しいことに今は1人の様子だった。
「おはよう。誰か待ってるの?」
「ああ。君を待ってた」
「……私?」
淡々と告げるドラコに、レイチェルは目を見開いた。ドラコがレイチェルに用事だなんて。一体何だろうか? レイチェルが首を傾げていると、ドラコがローブのポケットから小さな包みを取り出した。艶やかな濃紺のリボンが結ばれている、淡い緑色の箱だった。
「母上から君にだ」
「えっ? そんな……貰えないわ。理由がないもの」
「いいから受け取れ。じゃないと、僕が文句を言われる。心配しなくても、中身はただの菓子だ」
箱を差し出したまま動く気がなさそうなドラコに、レイチェルは戸惑った。お菓子なら、貰っても大丈夫だろうか。いや、でも、リボンに書いてあるあのロゴって、レイチェルでも知っている有名な高級パティスリーのものだったような気がする。躊躇うレイチェルに痺れを切らしたのか、ドラコは小さく溜息を吐くと、パッと空中で箱から手を離した。
「あっ」
地面に落ちていく箱に、レイチェルは慌てて手を伸ばした。無事にキャッチできたことにホッとして────顔を上げると、そこにもうドラコの姿はなかった。……やられた。
仕方ないと、レイチェルは箱を鞄の中へとしまった。1度こうして受け取ってしまった以上、突き返すのも失礼だろう。後で、お礼の手紙を出さなくちゃ。
慌てて寮の方向へと急ぐと、曲がり角のところにエリザベスが居た。どうやら、レイチェルを待っていてくれたらしい。授業の教室だって違うのだから、先に行っていてくれて構わなかったのに。レイチェルが不思議に思っていると、エリザベスは不安げな表情で口を開いた。
「ねえ、レイチェル。さっきのってマルフォイ家の……」
「エリザベス、ドラコと知り合いなの?」
「パーティーで何度か顔を合わせたことがあるわ」
エリザベスの返答に、レイチェルはそれもそうかと納得した。ドラコの生家のマルフォイ家も、エリザベスのプライス家も、どちらも魔法界では知らない人は居ないほどの名家だ。むしろ、顔見知りでない方が不自然だ。気づかなかったレイチェルがどうかしていた。けれど、それならそうともっと早く教えてくれればよかったのに。レイチェルがエリザベスの顔を見返すと、エリザベスは物憂げに長い睫毛を揺らして瞳を伏せた。
「レイチェル。あなたの交友関係だから口を出すつもりはないけれど……マルフォイ家のような家柄と付き合うのなら、色々と気をつけた方がいいわ」
「付き合うって……ただの友達よ」
エリザベスの深刻な様子に、レイチェルは思わず苦笑した。家同士の付き合いがどうだとか、そんな話じゃない。確かにマルフォイ夫人は母親の小説のファンらしいし、その縁でレイチェルにも親切にしてくれる。けれど、だからってグラント家(もしくはバングズ家)とマルフォイ家がどうこうなんて大げさな話にはならないはずだ。
「あなたがそう思っていても、周囲はそう思ってくれないわ。確か、クリスマスにもプレゼントが贈られたんでしょう? マルフォイ家の奥方から贈り物を頂いたと言う事実は、一部の……主義主張を持つ人達にとっては、レイチェルが思っている以上に重い意味を持つんですもの」
静かに首を横に振るエリザベスに、レイチェルは口をつぐんだ。こう言った事情に関して、レイチェルはエリザベスほどよくわかってはいない。レイチェルの考えが甘いだけで、エリザベスの言う通りなのかもしれない。
ドラコが名家の……しかも、あのマルフォイ家の子息であることなんて、出会ったときから知っていた。それなのに今更、家柄なんて関係ないなんて言うのは、都合がよすぎるのかもしれない。でもそれって……ドラコがどんな子かよりもその肩書きばかり気にしているみたいで、何だかとても、寂しいことに思える。
「今年は絶対セドに勝つわ」
レイチェルの最初の授業はマグル学だった。この科目は、レイチェルにとって1番好きな科目だ。そして、去年セドリックに僅差で負けてしまって悔しい思いをした科目でもある。教室に入って来るなりそう宣言したレイチェルに、セドリックは困ったように笑ってみせる。「僕も、レイチェルに負けないよう頑張るよ」
「だから、セドは頑張っちゃダメだったら!」
そんな身勝手なことを言いながら、レイチェルは鞄の中から分厚い羊皮紙の束を取り出した。夏休みの課題だ。チャーリーにも見てもらったから、出来は完璧なはずだ。2時限続きの授業の間、やる気に満ち溢れたレイチェルはひたすらに熱心に板書を取ったのだった。
午前2つ目の授業は、薬草学だ。レイチェルは正直なところ、この科目が少し苦手だった。科目がと言うより、授業がと言ったほうが正しい。スプラウト教授は優しくて親しみやすいし、教え方もわかりやすくて素敵な先生だ。けれど、それでもあまり楽しみな授業とは言い難い。
「うっわあ、何これ! 気持ち悪い」
「本当にナメクジみたい。教科書の写真よりグロテスクね」
「それに、ひどい匂い」
まず単純に、薬草学で扱う植物の数々が苦手だった。テラテラと黒く光る太いナメクジのようなものが、地面から突き出している。しかもそれがウネウネとのたうつように動くのは、お世辞にもなんて素敵なのとは言えそうにない。時々、うっとりするような綺麗な花や神秘的な形の美しい木の実を扱うこともあるけれど、8割は見た目や感触が気持ち悪い。周りを見ていても、薬草学が大好き!と目をキラキラさせる女の子ってあまり居ないような気がする。教科書の写真を見てレポートを書くだけなら、そんなに憂鬱じゃない。けれど、どうにもこうにも実習は好きになれない。
そしてもう1つ、この授業はスリザリンと合同だ。合同と
言ってもレイチェルはパメラやエリザベスとグループを組んでいるから、直接的に関わることはないはずなのだけれど……向こうが関わってくる。たとえば、パメラにわざと土を引っ掛けてきたり、パメラにわざと植物の汁を飛ばしてきたり、聞こえよがしにパメラの悪口を言ってきたり、こっちを見てクスクス笑ったり。大体いつもそんな感じだ。レイチェルに直接被害がなくたって、友達がそんな風にひどいことをされているのを見て、いい気分でいられるわけがない。まあ、パメラは気にしていないどころか、レイチェルが手助けをするまでもなく大体いつも倍返しにして彼らを黙らせているけれど。今日も、腫れ草の膿の原液が頬にかかったモンタギューはそのまま医務室行きになった。
勿論、スリザリン生全てがそうではない。嫌がらせをしてくるのは一部だけで、黙って静かに授業を受けている生徒の方が多い。だから、もしもスプラウト教授が────もっとも、スリザリン生達は上手く教授の目を盗んで見つからないようにやるのだけれど────モンタギューやワリントン他数名を温室から締め出してくれるのなら、レイチェルは喜んでスリザリンとの合同授業を受ける。
「あー、もう、私達もう上級生なのよ!? いつまで小学生みたいな嫌がらせ続けるつもりなわけ!? 本当スリザリンの奴らって最低!」
授業の終わり、パメラが苛立った口調で長い髪をかき上げた。
スリザリンだって全員が嫌な奴なわけじゃない。わかっている。以前、レイチェルが転んで膝を擦り剥いてしまったとき、通りかかったスリザリンの女の子達の1人がハンカチを貸してくれたことがあった。けれど、彼女達はもしも転んだのがパメラだったとしても、同じように接してくれただろうか? ドラコやミセス・マルフォイがレイチェルに親切にしてくれるのは、レイチェルが一応純血だからなのだろうか?
「やだ! マニキュアが剥がれてる!」
「……ワリントンみたいに、爪ごと剥がれたんじゃなくてよかったわ」
「まあね! あー、お腹空いちゃった。早く行きましょ! エリザベス! 置いて行っちゃうわよ!」
パメラは全然気にしていない様子で、明るく笑っている。でもそれは、ただ単に、これがいつものことだからだ。スリザリン生にひどいことを言われるのも、嫌がらせをされることにも、マグル生まれの生徒達は慣れてしまっている。そんなパメラに、「純血だから」と大した嫌がらせも受けたことのないレイチェルが、「スリザリン生にもいい人は居る」なんて言うのは、ひどく無神経なことに思えた。
「午後の授業って何だっけ?」
「変身術よ。その後は、闇の魔術に対する防衛術」
昼食を終えたレイチェル達は、中庭で一休みしていた。パメラの疑問に、時間割を眺めながらエリザベスが答える。空はどんよりとした灰色の雲に覆われ、お天気とは言い難かったけれど、風が涼しくて気持ちがいい。レイチェルは大きく伸びをした。闇の魔術に対する防衛術の教科書のせいで────何せ、どれを使うかわからないから7冊も持ち歩かなくちゃいけない────すっかり肩が凝ってしまった。
「マクゴナガル教授なら、きっと今日の授業は去年の復習ね」
「ええ。ねえ、レイチェル。ロックハート先生は一体何をなさるおつもりかしら? 楽しみだわ……」
エリザベスの言葉に、レイチェルはパメラと顔を見合わせた。ほうっと頬を染めてはにかむエリザベスは可愛い。が、その内容にはあまり同意できなかった。レイチェルは苦笑を浮かべるだけに留めたけれど、パメラは何か言いたげに口を開く。きっとまた、エリザベスの機嫌を損ねてしまうだろう。慌てて止めようとしたレイチェルだったが、その必要はなくなった。
「みんな、並べよ! ポッターがサイン入り写真を配るそうだ!」
そんな声が中庭に響き渡ったことによって、2人の注意がそちらへ逸れたからだ。エリザベス達だけでなく、中庭に居るほとんどの生徒の視線が声のする方へと集まっていた。レイチェルもつられて視線を向けると、そこにはレイチェルの知っている顔があった。ドラコだ。それに、向かい合ってるのはハリー・ポッター。ハーマイオニーやロン・ウィーズリーも居る。あとは、大きなカメラを首から下げた1年生らしい小さな男の子も側に立っていた。
ドラコの言葉に、ハリー・ポッターやロン・ウィーズリーが言い返す。突然始まった揉め事に、興味を持った生徒達が群がりはじめていた。距離があるせいでレイチェル達にはよく聞こえなかったけれど、雰囲気がとても険悪だと言うことだけは離れていても伝わってくる。ドラコとハリー・ポッターは仲が悪いとは噂で聞いていたけれど、実際にその現場に居合わせるのは初めてだった。ハリー・ポッターの傷のことや、ウィーズリー家が裕福ではないこと────そんな、とても卑劣な侮辱が途切れ途切れに聞こえてくる。レイチェルの知っている、ドラコの声だった。嘲るような笑い声も、相手を貶めようとする高慢な響きも。
「そろそろ行かないとまずいわ。あと10分で昼休みも終わりですもの」
「レイチェル! 急がなきゃ! 1秒でも遅れたらマクゴナガルに殺されちゃう!」
「ええ……」
エリザベスが時計を見て眉を寄せる。呆然と立ち尽くすレイチェルの手を、パメラが引っ張った。スリザリンの上級生達の囃したてるような笑い声が、背中を追いかけて来る。
レイチェルと違って、エリザベス達はあまり喧嘩のことを気にしていないようだった。もしかしたら、2人は以前にもこんな光景を見たことがあるのかもしれない。変身術の教室へと向かいながら、レイチェルは自分の心臓がやけにうるさいことに気づいた。
正直、驚いていた。グリフィンドールとスリザリンのいつもの諍いと言ってしまえばそれまでだったけれど、その中心に居たのがドラコだったことに。
ドラコはいつも言葉はぶっきらぼうだったけれど、レイチェルに親切だった。以前、魔法薬学のノートを貸した時はありがとうとお礼を言ってくれたし、レイチェルが読みたがっていた本を貸してくれたこともあった。そして何より、レイチェルと母親が歩み寄るきっかけをくれた。だからとても感謝していたし、言葉や態度に棘はあるけれど、家族想いの優しい男の子なのだと……そう思っていた。
ハーマイオニーやアンジェリーナやアリシアや、フレッドとジョージや、色々な人達からドラコの悪口を聞くことはあった。ドラコがこんなひどいことを言っただとか、こんな呪いをかけようとしただとか。ドラコが同学年のスリザリン生の中でリーダー格なのだと言うことも、噂で聞いて知っていた。けれど、レイチェルにドラコのことを伝えて来る彼らはグリフィンドールで、ドラコは彼らとライバル関係にあるスリザリンだ。だからどうしたって、悪いように映るんだろうと────そう思っていた。そう、思い込みたかったのかもしれない。
ドラコが見せた、他の意地悪なスリザリン生と同じ残忍さを、受け入れられない自分が居た。さっきレイチェルの目に映ったドラコは、皆の言う通り、とても嫌な奴に見えたからだ。
ハリー・ポッターとぶつかるのだって、下級生同士の喧嘩なのだし、きっとどっちもどっちなのだろうと。そう考えていた。けれど、さっきの言い争いを見る限りは、一方的に突っかかっていたのはドラコの方だったし、相手を侮辱しているのもドラコだけだった。第三者のレイチェルから見て圧倒的に、悪者は、加害者はドラコの方だった。レイチェルにはそれが、ショックだった。
「サイン入り写真だなんて……軽薄だわ」
「何怒ってるのよエリザベス! いくら何だって、本当に配ったりはしないでしょ! ロックハートじゃあるまいし!」
「『教授』をつけて頂戴! ……それに、ロックハート教授ならってどう言う意味かしら?」
「でも、ハリー・ポッターの写真なら本当に売れそうよね! そう思わない、レイチェル? ……レイチェル?」
「……あ、え? ええ。そう思うわ」
名前を呼ばれて、レイチェルは慌てて顔を上げた。不思議そうにレイチェルを振り返る2人の視線に、何だか気まずい気持ちになる。正直なところ、2人の会話は全然耳に入っていなかった。曖昧に笑い返すレイチェルに、エリザベスが心配そうに眉を寄せる。
「どうしたの、ぼんやりしているみたいだけれど……気分でも悪いの?」
「喧嘩に驚いたの? あんなの、いつものことじゃない」
「ええ……そうね。ちょっと、考え事してただけ」
いつものこと────パメラのその言葉が、ちくりとレイチェルの胸を刺した。
少し高慢だけれど、素直じゃないだけで、本当は心優しい男の子。そんな、レイチェルの中にあったドラコ・マルフォイと言う少年のイメージが、摺りガラスの向こう側にいってしまったかのように、ぼやけていく。
あれがドラコのいつもの姿だと言うのなら、いつもレイチェルが見ていたドラコは一体誰なのだろう。